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学校建設について考える

2000年代前半
東南アジアで
日本人がお金を出して
学校建設が流行った時期があった

そして、再び
東南アジアでの
学校建設が流行りつつあるように思える

 

学校建設にリーダーシップをとった人の声と
学校建設を請け負った人
両方の話を聞いて感じたことを
描きたいと思う

 

1.学校建設をした方は何を思うのか?

アジアのある国で
学校建設を請け負った人と
話をしたことがある

彼は学校建設するための資金を
寄付してくれる人を探しているという

 

彼のポイントは
日本語を話せる
政治的なコネクションがある
建設業者である

彼はいうには
数百万円で学校建設を受注するが
実際は100万円以下で
学校を作れると言う

つまり儲かるから
お客を紹介して欲しいとのことだった

 

バリ島に住んで
不動産業をしている私から見ても
たとえ国が違っても
この学校が300万円以上かかって作ったとは
思えないからだ

よく
テレビでみるのが

大体の学校は平屋の学校
屋根はあるが壁がない

なんなら教室1つだけ

 

そしてだいたい
人が住んで居ないような
何もない地域

だから学校は当然ない

親たちは子供を学校に通わせると言うより
一緒に働いている

 

そこの政治家は言う
貧困から脱出するには
学校建設が必要だと言う

 

2.建設する方は建設後どうする

いざ、日本人の寄付により
学校ができる

郊外の土地に屋根と壁が
あるだけの建物
机、椅子、黒板

建設費や土地代はかなり安いはず

 

彼らは建設時に寄付してくれた
日本人を呼ぶ

盛大なおもてなし
近所の子供たちが
勉強ができて嬉しいい
みんなで遊ぶと楽しいんだと

と笑顔で話す

日本人が帰国すると
学校もお休みになる

 

そこから1年後

寄付をしてくれた日本人がくる話を聞くと

再び近所の子供たちを集める
日本人は鉛筆やノートを持ってきてくれたり
追加の寄付をくれたりと

 

子供たちがそれを受け取ると

それを売却する

学校に通うことはないからだ

 

3.なんでそうなるのか?

親たちは
そもそも子供を学校に
通わせようと思っていない

自分たちも
教育をあまり受けて居ないから
その大切さを理解していない

また、一部、勉強の大切さを
薄々感じている人もいるが

学校がやっていないから
通えない

建設する側
関係政治家の車が
ランドクルーザー(高級車)
になる

学校が建設されるたびに
車や家が立派になっていく

 

東南アジアの政治家は
日本の感覚より
比較的会いやすい

そして、こちらからの
提案にお金を出すことはない

日本人が訪ねてくる
現状を伝えると
日本人はお金を寄付するという

だから政治家はあってくれる

 

政治献金?

 

アジアの政治家や役人は
不正で稼いでいるようなものだから

 

4.どうすれば良いのか?

文句を言っても始まらない

そして、教育が必要な
現実は変わらない

そうすればいいのか?

 

たとえば
日本で私立の学校を作るとする

あなたは
どう言うアクションを起こし
どんな学校を作りたいと思うのか?

 

それが答えだ

 

考えるのは
学校を建設しようという気持ちより

学校の教育方針や
力を入れる授業内容

そう

何を教えるかを考えると思う

そして、先生をどう集めるか?
どう運営していくか?

運営資金をどうするか?

学校を建設するだけでなく

維持、運営することがメインになってくる

 

東南アジアでも
現地任せではなく

現地と共存して学校を運営しないといけない

 

5.なぜできていないのか?

学校運営をしようとすると
現地の協力者は嫌がることが多い

もっともらしい理由を並べて

なぜなら

寄付する日本人の多くは
寄付をしたいのであって

学校を事業と捉えていないことが多い

 

学校を事業として
機能させないと

そこで働く人や
協力者に渡すお金がない

彼らも数日ボランティアで
働くことはあっても

それをずーとやり続けることは
難しい

彼らにも生活があるから

 

寄付する人に
東南アジアで私立の学校を事業として
運営しようという気持ちがないのがほとんどだ

そして
現地の貧しい人たちからは
お金を払わせることは
現実的にできない

 

学校事業をデザインすることができなければ

優秀な先生を継続的に雇うことができない

 

学校建設するお金を集めて
運営しようとした人の意見としては

給食も無料で出さなければ
人は集まらないと言う

その給食は親の分も含めて

その調理師の確保も難しい

小規模でやると

先生が辞めると
授業ができなくなってしまう

だから、日本の学校のように
複数の先生を確保する必要が出てくる

 

 

6.まとめ

東南アジアに学校を作る

それは、継続的な多額の寄付や
何かを事業化することによって

学校をビジネスだと捉え
デザインしていくしかない

小規模ではなく

スタート時から
それなりの規模、
雇用をしないと継続はできない

そして、何を教えるか?
教育方針をしっかり立てる必要がある

 

そして一番重要なのは
それを指揮する
キーマンを日本から連れてきて
移住させる必要がある

しかも、この話を言い始めて
あなたと同じ温度感で
進めれる人

本当なあなたが
移住することが一番である

あなたの会社の
右腕をここに移住させれるか?

中途半端な気持ちの人を
移住させたらノイローゼになって
帰国してしまう

 

そこまで考えていないことを
学校を建設する側に
見透かされるから
食い物にされてしまう

綺麗事ではなく
彼らを稼がせてあげるくらいの
気持ちでないと

学校建設について考えるのではなく
自分で学校を運営することを
考える必要がある

 

 

 

 

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著者プロフィール
大坂寿徳(toshinori osaka)

バリ島在住6年目の海外起業家
観光やビジネシス情報
今思うことを自由に発信
海外で起業したい人の参考になれば
現在バリ島にて不動産およびコンサルティング業
を経営

日本とインドネシアの会社法と民法が詳しい
数少ない日本人


以前日本では保険代理業(事業売却済み)
外資、会計コンサルティング会社、
不動産業、学生企業(PR会社)などを経験

バリ島への移住、不動産探し、銀行口座開設
法人設立、VISAなどの相談受付中
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